さて「車検編」という事で、車にかかる経費の中でも非常に大きな割合を占める車検について
順番にご説明していきたいと思います。
かなり多額のお金を払っているにもかかわらず、意外と何にお金が使われているのか
分かっていない人が多いのが現状…。
以前、私が通っている美容師さんが
「次の車検の見積もりが20万って言われたよ〜。本当に困っちゃう…」
なんて普通に爆弾発言をするじゃありませんか!!!ちなみに車はフィットです。
どう考えても2回目の車検で20万円はありえません。
そこで私が
「ちゃんと見積書を作ってもらって俺に教えて!」
とお願いして、内容を確認してビックリです。
本人が確認しても分からないレベルのガラスの傷に対し、ガラス交換の見積もりが…。
有り得ないにもほどがあります(怒)
ちょっとした傷であればガラスリペアという作業で十分に補修できます。値段にして1万円〜2万円ほど。
ガラス交換となれば10万円は取られますから大きな違いです。
そもそも、ちょっとした傷なんて高速道路を走っただけで簡単に付きます。
高級車であれば可能性はありますが、普通車レベルでいちいち修理する事なんて
普通はありえません。
他にも前回交換したばかりの部品交換や意味が無い部品交換など…。
きっとこのまま放置していたら、泣く泣く20万円支払っていたはずです。
皆さんにここで一言忠告しておきますが、
「見積もりは最大支払額!」
これ位の気持ちでいてくださいね。
決して見積もりどおりの作業なんて必要ありません。
※整備をしていく中で、見積もり時に発見できなかった不具合があれば追加整備というケースもあります。
相手は少しでも多くの整備&部品交換を見積もってきますので、素直に頷いていては
キリがありません。
「本当にコレは交換が必要なの?」
その一言だけでかなり見積り額が下がりますよ(笑)
「いや…。絶対では無いんですが念のため…」
もちろん新品に越した事はありませんが、まだまだ使える部品を意味無く交換しても
お金をどぶに捨てているのと同じです。
もちろん全てのお店がこのような商売をしているとは思えませんが、このような商売を
しているお店が多いのが現状です。
しっかりと基礎知識を身に付け、無駄な維持費を削りましょうね!
車検編では、ある程度ではありますが交換の目安なども徐々にお話ししていきます♪
そもそも車検ってどうして必要なのでしょうか?
国が定めていて、車検を受けなければ一般道を走行できない!って位は誰もが
ご存知だとは思いますが、その必要性って何なのでしょうか。
手元にある「道路運送車両法」を参考にしてみますと、
『使用者が保守管理責任を励行しているかどうかを確認する手段』
が検査制度であると記述されています。
建前で言ってしまえば「ユーザー自身が責任を持って保守管理を徹底する事」が
守れるのなら、車検制度は全く必要が無いという事です。
でも義務でなければ皆さんきっちりと点検整備を行うでしょうか?
もちろん行う人もいると思いますが、一部の人は何もしないで乗り続けてしまうでしょう。
そうなると困るのは当事者ではなく、その車が故障してしまったり事故を起こして
それに巻き込まれた人達ですよね。また公害問題にも発展してしまいます。
という事で、「車検を受けないと走行不可!」という義務がどうしても必要になる
のが現状といえるでしょう。
ただし一つ注意していただきたい点は(有名ですが)
「車検を行った時点での適法性を確認できたにすぎず、次の有効期限まではユーザー
自身で適法性を維持する義務がある。」
つまり、車検を受けた時点では問題がなくても、次の車検までは何の保障もありません。
「こないだ車検受けたばかりなのに故障した!!!」
といったクレームを言う人がたまに見かけられますが、それは偶然です。
車検を受けた時点では間違いなく機能していたはずです。しかし運悪く、車検後に
何らかの不具合を抱えてしまったという事です。
もしかしたら不具合予備軍と診断できるような状態だったかもしれません。
しかしその時点で正常に作動していれば大抵の場合見逃します。(時間が限られているので)
確かに高いお金を掛けて車検整備を行ったばかりですので気持ちは分かります。
しかしそれはあくまでも「車検に通る状態に整備した」にすぎず、次の車検まで
確実に問題なく走行できるなんて保障はどこにもありません。
これは必ず覚えておいてくださいね。
それと、本来は「12ヶ月点検」という1年毎の点検をする必要があります。
(法律上では義務となっていますが微妙な位置づけですね…)
点検内容は車検時とほとんど同じで、毎年しっかりと12ヶ月点検を行っている方は
車検時の負担は軽くなります。
また大きな不具合となる前に故障予備軍を発見しやすく、TOTALで考えると安く
なる場合が多々あります。
違う観点で車検を言えば、毎年12ヶ月点検を行っている事を前提として2年に1回確認すると言えます。
この考え方でいくと、車検整備にお金がかかるという表現は少し変な表現になりますね。
一般的には「車検」と呼ばれているわけですが、正式には「継続検査」といいます。
その名の通り、車両を継続して乗り続ける申請をして検査を受けるのです。
他にも「24ヶ月点検」とも呼ばれます。
みなさんご存知のように、継続検査は
・新車時は3年
・その後は2年毎
のペースで行われますが、タクシーや貨物自動車などは1年毎に車検が行われます。
故障する事によるリスクや損害が比較的大きい車はしっかりと点検を義務付けているという事です。
実際に車検を受ける際は、有効期限の1ヶ月前から受けることが可能です。
「1ヶ月前に車検を受けたら次の有効期限が早まるんじゃないの?」
と思いがちですが、そんな事はありません。
早く車検を受けた人が損をしないように、有効期限は変動しないようなシステムになっています。
例を挙げますと、今年の4月20日が有効期限である車を3月21日に車検を通したとします。
すると、次の車検の有効期限は2年後の3月20日ではなく4月20日となるのです。
つまり年度だけが変わり、日付は変更されないという事です。
そうでなければ有効期限ギリギリの車ばかりとなってしまいますから非常にハイリスクですよね(汗)
珍しく柔軟な制度となっています(笑)
他の視点で車検を見てみますと、同じ車検をするとしても預ける店で内容が大きく変わります。
整備の内容というわけではなく、車検の受け方が変わるという事です。
本来であれば車検を受けるには「陸運事務所」に車を持っていき、国に認められた「検査員」という
人に車を検査してもらいます。
もちろん陸運事務所にある検査機器で様々なことを検査されるわけです。
検査の全てに合格できたら車検に合格したとみなされる訳ですね。
合格した時点で新しい車検証を受け取る事ができます。
つまり、ほとんどの整備工場では社内で車検を通すための準備(整備)を行って陸運事務所へ
車を持ち主の代わりに持っていき、検査を受けているのです。
逆にユーザー車検というのは、お店に頼まずに自分で陸運事務所まで車を持って行き、
車検を受けるという事です。
これが通常の流れです。皆さんの車も陸運事務所に運ばれている事をご存知でしたか?
ではそれとは違った流れとはどういうものかというと、自社内で車検が完了してしまう
ちょっと特別な流れです。
「陸運事務所に行かないの?」
はい。行きません。
ただし車を持っていかない代わりに書類だけを提出(審査)して車検証を貰います。
このような簡素化された手続きが取れるのは「指定自動車整備事業」という認定を
国から与えられた整備工場だけです。
この認定をもらう為には様々な条件があり、
・車検に必要な検査機器が全てそろっている
・国に認められた自動車検査員が実働している
などなど、かなり厳しいものが多いです。
しかし、認定を受けるとその工場内でほぼ完了してしまいますから非常に便利です。
また、陸運事務所までの代行手数料のような物も必要なくなりますので、比較的安い車検代で
済む事もあります。(店によりますが)
個人的には、陸運事務所での車検よりも指定工場での車検の方が車には良いのかなぁと思います。
個人的な感想ですが、陸運事務所での車検だと車の裏側を見る時間なんて数秒程度。
ボンネットの中なんてエンジン型式を車検証通りか確認するくらい。
「はい灯火類OKだね〜。タイヤも…(ハンマーでコンコン叩いて)OKだね」
そんなんです。とても見ているとは思えません。(私の感想ですよ)
こんな事はないと思いますが、「車検整備代」としてお金を貰っておきながら、そのまま何も整備せずに
陸運事務所に持って行って車検を通す。
やろうと思えば簡単にできますから怖いもんです…。
次の車検まで保障なんてする必要はないのですから、目的である車検さえ通してしまえば何も文句を
言われる筋合いは無いと言い張れますしね(怒)
でも自社内で車検が完了してしまう指定工場は何かトラブルがあると店の経営に直結するような行政処分を
受けますので、かなり慎重な検査を行います。
車検に通る通らないといった最低限のレベルではない部分までちゃんと確認します。
本来の車検の目的を考えると後者が正しいかなぁと思います。
せっかくお金を払っても、ただ車検を通すだけなのかしっかりとコンディションを良好な状態で車検を通すのか
は意味が全然違いますからね。
ちなみに私が働いている工場(指定工場です)の検査員はめっちゃ厳しいです(怖)
あのレベルの検査員が陸運事務所にいたら大混乱だろうなぁ o(*▼▼*)o ワクワク・・
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