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ホームエンジン基礎編



10・15モード燃費


「カタログに書いてある燃費と実際の燃費があまりにも違う!!!」

という、まるで騙されたような感情をお感じになった事がある方も多数いらっしゃると思います。

でもカタログに記載してある以上は絶対に嘘ではありません。
もし虚偽の記載をしていたとしたらメーカーとしての信用を一瞬で失う大事件です。
つまり「走り方」によってはカタログ値は絶対に出るのです。
とは言っても一般論として考えられるのは、


「実燃費と大きく異なるような走り方を基準にしやがって!」


という感じだと思いますが、それぞれのメーカーごとに違った測定方法で燃費を記載していては
正確な比較なんてできませんよね。
そこで国土交通省が定めた走行パターンにおける燃費を、国土交通省立会いの元で測定して
「モード燃費」として公表する事を許可されるという流れです。

これであれば、各メーカーごとに全く同じ測定方法で燃費を計測しますので正確な比較は可能になります。
しかし実燃費での比較とは違いますので、●●社はカタログ値と大きくズレが生じているけど
▲▲社はそれほど大きくズレていない
といった不思議な現象が発生するのです。

ではどのような走行パターンを基準にするのかを考えた時に、渋滞だらけの都会を
ベースにするのか気持ちよく走行を続ける事ができる田舎道を基準にするのかは非常に難しい事です。

何事も一度決めてしまうと色々な不平不満が出てくるのは当然ですが、取りあえず
従来までメインとして採用されていた「10・15モード」という走行パターンについてお話ししていきますね。

そもそも10・15モード燃費とは「10モード」「15モード」という2つの走行パターンを走行して
燃費を測定する事を言います。

ではこの2つの走行パターンの考え方を見てみましょう。

【10モード(市街地パターン)】
東京都内の幹線道路における平均的な走行形態を想定した走行パターン

【15モード(高速パターン)】
高速走行や渋滞など大都市における走行形態を反映させた走行パターン


う〜ん、これだけ見てもあまりパッとしませんね…。


ちなみに10・15モード燃費は

「10モードを3回繰り返し走行した後、15モードを1回走行する」

事で、その時に消費した燃料を測定して算出されます。

皆さんご存知のように、燃費は気象や道路状況・車両の状態によって異なってきますので、
ある程度の一定条件が必要となります。
そこで国土交通省の認可を受ける際の測定条件として

・3000km慣らし走行後の車両
・完全暖機状態(60km/hで15分走行を行った状態)
・走行抵抗(負荷)設定(空車状態+110kg⇒2名乗車時を想定した重り)
・電気機器OFF状態(オーディオやヘッドライトなど)
・エアコンOFF
・シャーシダイナモ※で測定


という条件が定められています。

※シャーシダイナモとは、道路を走行時に発生する走行抵抗を再現したローラー上を
走行する仮想走行路と考えてください。
エンジンのパワーチェックなどを行うときもシャーシダイナモを使用するのですが、
タイヤのスリップを起こしやすいといったデメリットもあります。
参考までに、シャーシダイナモの写真が掲載されているサイトを見つけましたので
ご存知ない方はご覧ください。(アドレスが長いので短縮しています)



これらの条件を満たした状態で、まずは10モードを3回行います。
非常に分かりにくいとは思いますが、まずは10モードとして規定されている走行パターンを
走行パターングラフと比較しながらご覧下さい。


10・15モード燃費10・15モード燃費の走行パターングラフです。


【10モード(市街地パターン)】×3回:グラフの左2/3程度です。

 1. 44秒間アイドリング(2回目以降は20秒間)
 2. 7秒間で20km/hまで加速
 3. 20km/hで15秒間定速走行
 4. 7秒間で停止するまで減速
 5. 16秒間アイドリング
 6. 14秒間で40km/hまで加速
 7. 40km/hで15秒間定速走行
 8. 10秒間で20km/hまで減速
 9. 20km/hで2秒間定速走行
10. 12秒間で40km/hまで加速
11. 17秒間で停止するまで減速


これが10モード1回分ですので、これを3回繰り返すという事になります。

文章やグラフだけではあまりイメージが沸かないとは思いますが、とにかく加減速に関して
みると非常にゆっくりという事が分かります。

手順6では「14秒間かけて40km/hまで加速」とありますが、もの凄く遅い加速なんですよね。
例えば私の愛車(原付)ですと、40km/hまで1.5秒くらいで到達してしまいます…。

確かに都内の幹線道路などで普通に走行するという事を考えれば、普通では考えられ
ないようなノロノロ運転になってしまうのは分かります。

でもこれを基準にするというのも微妙ですね(笑)
全国的に見て実燃費との差が出るのは当然でしょう。

では引き続き、15モードとして規定されている走行パターンを走行パターングラフと比較しながらご覧ください。


10・15モード燃費10・15モード燃費の走行パターングラフです。


【15モード(高速パターン)】:グラフの右1/3程度です。

 1. 65秒間アイドリング
 2. 18秒間で50km/hまで加速
 3. 50km/hで12秒間定速走行
 4. 4秒間で40km/hまで減速
 5. 40km/hで4秒間定速走行
 6. 16秒間で60km/hまで加速
 7. 60km/hで10秒間定速走行
 8. 11秒間で70km/hまで加速
 9. 70km/hで10秒間定速走行
10. 10秒間で50km/hまで減速
11. 50km/hで4秒間定速走行
12. 22秒間で70km/hまで加速
13. 70km/hで5秒間定速走行
14. 20秒間で30km/hまで減速、さらに10秒間で停止するまで減速
15. 10秒間アイドリング


う〜ん長いっ!!!

要はゆっくりとした加減速の間に定速走行を入れ込んでいる訳です。


普段は数字ばかり見てしまいがちな「カタログ燃費」ですが、詳しく見てみると
ここまでお話ししたような走行パターン上での燃費の事なのです。
つまりこれと全く同じような走行を行えば、限りなくカタログ燃費に近い燃費を
実現する事が可能なのです。(空いている道では迷惑運転になりますが…)


ではここからカーライフプロデューサーならではの情報です。

どのような世界でもそうだと思いますが、テスト対策ってしますよね。
一般的にはテストよりも監査の方が多いでしょうか。

この10・15モード燃費の数値は、カタログに記載されますし今の時代では
かなり重要視されるアピールポイントにもなります。

つまり「10・15モード燃費さえ良ければ燃費が良いと公表できる(できた)」のです。

となると、メーカー側はどういった対策をするかと言うと…。

『モード燃費での走行パターンでは最小限の燃料消費率となる設計』

を行うわけですね。(当然と言えば当然ですが)

ユーザー側としてはとても納得できる事ではありませんが、これはどのような走行パターンに
設定したとしてもほぼ同じ結果になると思います。
要は設定する走行パターンを、いかに実際の使用状況に近づける事ができるかが重要になるのです。

すでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、実は2009年10月以降に発売される車に
採用される走行パターンが変わります。
ちなみにJC08モード燃費と言いますので、頭の片隅に覚えておきましょう。

これは不自然なほど時間をかけて行う加減速などを盛り込んだ10・15モードを撤廃し、
今よりもかなり厳しい条件にして実燃費との差を縮める目的です。(順次移行)

厳しくなる点として挙げられるのは、

・測定時間を約倍に延長
・平均速度を引き上げ
・最高速度を70km/h⇒81.6km/hに引き上げ
・完全暖気状態だけでなく、冷機状態での測定を追加(全体の25%)

といった感じで、従来に比べてカタログ燃費が「15〜20%」ほど下がると言われています。
※実際には1割程度の低下となっています。

ちなみにJC08モード燃費の走行パターングラフはこんな感じです。


JC08モード燃費の走行パターングラフJC08モード燃費の走行パターングラフ


ただし2012年までは今までの10・15モード燃費の表示も可能ですので、当面は併記されます。
ちなみに併記されている状況はこんな感じです。


併記状態併記状態(トヨタのプリウス)


ここで重要なのは、あえてJC08モード燃費の方を参考にするという事です。
その方が実燃費に近い数値ですので、車を購入後の維持費計算などでの誤差が少なくて済みます。

長々とお話ししてきましたが、燃費は条件によって非常に大きく変動します。
運転の仕方によっては本当にカタログ値以上の燃費になる事もありますので、まずは
燃費に良い運転方法を自分なりに模索する事も非常に重要な事だと思います。

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