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ジャッキアップの方法 | ||||||
このページでは、車載されているパンタグラフジャッキでのジャッキアップの方法と、ホームセンターなどで入手できるガレージジャッキを用いたジャッキアップの方法について画像を交えて説明いたします。 |
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ジャッキアップをする際の条件をいくつか挙げておきます。これを守らないと非常に危険ですので必ず守りましょう。 ・平坦な場所(傾斜が付いた場所で作業すると、ちょっとした応力で車が落ちます) ・ジャッキアップ中であることを周囲に認知させる(三角の反射板などを置く) ・基本的にはエンジン停止 ・クルマの下に潜る場合はタイヤをクルマの下に入れる 当たり前の事かもしれませんが、毎年のように「車の下敷きになって…」という悲しいニュースを目にします。 全ての作業は安全最優先ですので、必ずお守りください。 次に、一般的に使用するジャッキアップの道具をご説明します。 |
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◆パンタグラフジャッキを用いたジャッキアップの方法 | ||||||
パンタグラフジャッキの例 | ||||||
このジャッキは、通常クルマに車載されているジャッキです。(搭載されていない車種もあります) タイヤがパンクしてしまった時などに緊急用として用意されています。 長いボルトを回転させる事で、ジャッキ本体が伸び縮みします。 写真の左側がボルトの先端で、ここに付属のレバー(補助工具)を取り付けてボルトを回転させます。 見てお分かりになると思いますが、非常に不安定なジャッキです。 このパンタグラフジャッキだけでクルマの下に潜るのは大変危険ですのでやめましょう。 パンタグラフジャッキのボルトの先端とはココの事です。 |
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ジャッキのボルト先端部です。 | ||||||
このネジ部の2つの穴にジャッキ用補助工具のフックをかけ、ジャッキ本体ごとクルクル回します。 | ||||||
ジャッキをある程度開いておきます。 | ||||||
ある程度開いておく事で作業性が向上します。 開きすぎると車の下に入らなくなりますので、車高を考慮した開き具合にしましょう。 準備ができたら、交換したいタイヤから最も近い位置にあるジャッキアップポイント(横)を探します。 一般的にはタイヤからボディ中央部側の車底部端に備わっています。 |
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タイヤ最寄りにある車底部のジャッキアップポイントを探します。 | ||||||
ジャッキアップ開始後、車重がかかると素手でジャッキ(ボルト先端部)を回すには少し重くなります。 そこで車載工具をうまく組み合わせる事で非常に便利なツールと変身するのです。 |
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簡易的なT型レンチになります! | ||||||
補助工具のフック部をジャッキのネジ部の穴に挿し込み、車載工具に入っているL型ボックスレンチの穴に補助工具の端を挿し込みます。 すると簡易的なT型レンチとなり、パンタグラフジャッキを迅速に回転できる便利ツールに変身します。 車載のパンタグラフジャッキはあくまでも緊急用ですので、便利さを求めると少し頼りない感じがしますね。 個人的には油圧式パンタグラフジャッキを手に入れておけば、後ほどご紹介しているガレージジャッキよりもコンパクトかつ軽量で、ちょっとしたタイヤ履き替えなどで大活躍すると思います。 |
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◆ガレージジャッキを用いたジャッキアップの方法 |
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ガレージジャッキの例 | ||||||
このジャッキは個人用ですので若干小さいですが、十分に役目を果たしてくれる優れものです。 油圧式かつレバーを用いていますので、少ない力でクルマをジャッキアップする事ができます。 右にあるレバーを上下に動かす事で、アームが上に上がっていきます。 パンタグラフジャッキに比べると非常に安定していますが、ガレージジャッキだけでジャッキアップした状態ではやはりまだ不安定です。 とは言っても、個人で所有するとなるとこの大きさ(2トンサイズ)が一般的で価格的にも比較的安いですね。 |
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そこで重要になるのが、リジッドラック(通称:うま)と呼ばれる道具です。 リジッドラックはジャッキアップしたクルマを支える為の道具で、最低2つ使用してクルマを固定します。 |
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リジッドラックの例 | ||||||
頻繁に使用するとなると相応の機能(ラチェット機構など)を求めても良いと思いますが、そうでなければとにかく安いリジッドラックを入手しておけば良いと思います。 注意点としては、メーカー違いなどで設定できる地上高が変わってしまうことです。 違う種類のリジッドラックを混合して使用すると高さが異なってしまい、車を水平に支える事ができなくなりますので、必ず同じメーカー・サイズの物を2〜4個(偶数単位で)用意しましょう。 ここからは今回のメインとも言えるガレージジャッキを用いたジャッキアップ方法手順へと移りますので、手順毎に番号を付けて順番にご説明していきます。 |
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1.ジャッキアップポイントを探す | ||||||
クルマの正面の下側を覗いてみます。 ジャッキをかける際、最も注意したい点は 「ジャッキアップ中にずれない!外れない!」 事です。 つまり、丈夫で平らな部分が最低条件となります。 クルマの車重の全てがジャッキアップポイントにかかる事になりますので、慎重に探しましょう。 基本的には車両毎に搭載されている取扱説明書に場所が明記されていると思いますので、経験が浅い方や本当にここで良いのか?と疑問が少しでも浮かんだ場合は、しっかりと調べましょう。 ジャッキアップポイントには分かりやすいように矢印で明示してくれている場合もあります。 |
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ジャッキアップポイントの例 | ||||||
写真の点線部分はクルマのフレームの一部で、正式にジャッキアップポイントとして補強されている部分です。 フレームは太い鉄(機種によってはアルミもあり)ですのでどこにジャッキを当てても簡単に曲がる事はありませんが、ジャッキアップ専用として補強していないと稀に曲がったりジャッキがずれて重大な事故を起こしてしまう事があります。 車には必ずジャッキアップポイントが用意されており、車前方からのジャッキアップであれば車両前方の下部中央辺り(少し奥にある場合もあり)に用意されているはずです。 矢印で可視化されている場合もありますので、注意深く観察しましょう。 後方からの場合も同様に下部中央辺りに用意されています。 車重が軽い車両であれば牽引フックでもジャッキアップできますが、本来は引っ張る為の部分ですので強度的に少し不安が残ります。(ジャッキアップポイントとして指定されていればOK) 命に関わる事ですので、焦らずじっくりと時間を掛けて慎重に探す事が大切です。 |
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2.クルマをジャッキアップする | ||||||
安全第一でジャッキアップしましょう! | ||||||
クルマの前部をジャッキアップする際は、必ずサイドブレーキを引いておきましょう。 もし後部をジャッキアップするのであれば、前輪の前側に必ず輪止めをしておきます。(前部をジャッキアップする際も後輪に輪止めするのが理想です) |
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面倒でも輪止めをしましょう! | ||||||
輪止めは楽天で500円ほどで手に入りますので、もし持っていないのであれば絶対に必要な物ですので作業を行う前にお手配を!⇒私も使っている輪止め AT車であればシフトポジションをPレンジ、MT車であれば1速にしておく事も忘れずに。 まずは先ほど決めたジャッキアップポイントにしっかりとジャッキのアームを当て、徐々に上げていきます。 この時、万が一を考えて、 ・頭を車の下に入れない ・もし体を入れる必要があっても腕だけにする。ただし挟まれないようにいつでも逃げる準備。 などなど、安全には万全を期しましょう。 もし車がスムーズに上がらず、ボディー側が軽く曲がってきたり違和感を感じたら即刻作業をやめましょう。 その場合はジャッキアップポイントとしてはふさわしくなく、強度が足りていないと判断できます。 もう一度落ち着いてジャッキアップポイントを検討しましょう。 安定している事が確認できたら、ゆっくりと目的の高さまでジャッキアップしていきます。 【ワンポイントアドバイス】 タイヤ交換を目的としたジャッキアップの場合は、ジャッキアップの前に少しホイールナットを緩めておきましょう。 特にサイドブレーキで固定できない前輪の場合は、浮かせた後では非常に緩めにくくなります。 |
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3.リジッドラックでクルマを支える | ||||||
リジッドラックをかける場所を探しましょう! | ||||||
上記写真の点線部分あたりに、ジャッキアップポイント(横)※があります。 ※混乱を避けるためにジャッキアップポイント(横)と表現していますが、リフトアップポイントなど様々な名称があります。 前半でご説明したパンタグラフジャッキを使用したタイヤ交換などをする際に主に使用する部分なのですが、そこにリジッドラックをかけます。 当然反対側にもジャッキアップポイントがありますので、リジッドラックを2つ用意する必要があります。 |
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改めて…。横のジャッキアップポイントです | ||||||
もちろんクルマによって若干付いている位置や形状が違います。 この真下にリジッドラックを置き、ジャッキをゆっくりと下げる事でクルマがリジッドラックに乗ります。 ジャッキによっては、MAX(上限)までクルマをジャッキアップしても高さが足りず、リジッドラックをジャッキアップポイントの真下に入れる事ができない場合があります。 そのときは全高が低いリジッドラックを入手する、もしくはアーム長が長いガレージジャッキを入手するまで、無理に作業を進めないでください。 中途半端な事をすると事故の可能性が非常に高くなります。確実に支持できる場所を探しましょう。 なお、ジャッキアップポイント(横)を直接、車載のパンタグラフジャッキではないガレージジャッキなどでジャッキアップしてしまうと、力がうまく伝わらずに曲がってしまう事がありますのでご注意を。 |
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4.安全対策 | ||||||
ジャッキアップ後、クルマの下に潜る作業を行う場合に必ずするべき事があります。 それは、 「タイヤをクルマの下に入れておく」 という安全対策です。 |
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タイヤを車の下にいれましょう! | ||||||
クルマの下に潜っている時に、万が一クルマが落ちてしまっても命を守る対策をしておくのです。 面倒でも必ず行いましょう。事故してからでは取り返しが付かない事になりますよ(汗) 他にも、作業の邪魔にならないのであればできるだけ多くの箇所でクルマを支えるために、ジャッキのアームがクルマに軽く触れる程度でよいので、ジャッキをかけておきます。 危険を伴う作業を行う事になりますので、少しでも多くの安全対策を施しましょう。 |
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NEXT⇒ボルトの締め付け手順 | ||||||
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関連リンク
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