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バッテリー型式の見方と選び方
ここではご自身で再生バッテリーを購入する際などに必要となるバッテリー型式の見方について画像を交えて説明いたします。

本来はバッテリー型式の見方⇒バッテリー交換の方法という順序でご説明したい所なのですが、最近の車ではバッテリーを脱着すると専用機器を用いないと正常に車の機能が働かないケースがあったり、そのままだとパワーウインドウのAUTO機能が働かなかったりします。

それらを回復させるために車種ごとに必要な作業を全て網羅してご説明する事は不可能と判断し、当サイトではあえてバッテリー交換方法はお話ししない事にしました。

さらに慣れない人がバッテリー交換を行うと、車両火災を起こす原因に直結する可能性があります。
このページではバッテリーを購入する際に必要となるバッテリー型式の見方をお話しいたしますが、その後にご自身でバッテリーを購入して交換される場合は

・プラス極とマイナス極を絶対に間違えて接続しない
・片側の端子が未接続の時に、浮いている配線が他の金属に触れないように注意する
・端子締め付け時に使用している工具が他の金属に触れないように注意する
・端子締め付け後に必ず端子を揺すり、配線が動かない事を確認する


などの注意点をしっかりと守ってくださいね。

慣れている私でも、油断しているとバチッと火花が飛ぶことがありますので(汗)

少しでも不安な方は、再生バッテリーを入手してからディーラーやガソリンスタンドなどに持ち込んで工賃(〜1500円程度です)を支払って交換してもらいましょう。それが最安かつ安全です。

それでは本題の、バッテリー型式の見方をお話しします。

1.バッテリーが搭載されている箇所を探す


「そんなのボンネットの中に決まってるでしょ!?」

と突っ込みが入りそうですが、意外とそうでも無いです。

例えばBMW等では重量バランスを考慮して後部トランク内に配置されています。
他にも座席の下だったりトラック系だと外にあったりと非常に様々です。

バッテリー型式を見るためにはバッテリーを見つけなければ話しになりませんので、
取扱説明書やディーラーなどを情報源にしてバッテリーを探しましょう。

ちなみに大半はボンネット内にあります。

⇒ ボンネットの開け方

2.バッテリーの上蓋の状態を確認する
バッテリー型式が見えない!?
バッテリー型式が見えない!?
バッテリー型式はバッテリー本体の上蓋に記載されていますが、上の写真のようにバッテリー
を保持しているプレートが邪魔をして肝心のバッテリー型式が読み取れない場合がよくあります。
別のケースとして、バッテリー上部を覆うようにカバーが取り付けられている場合もあります。

いずれにしても、バッテリー型式を正常に読み取る為には邪魔な物を取り除く必要があります。

全てのケースをご説明する事は不可能ですので、ここでは最も多いバッテリーを保持している
プレートが邪魔をしている場合を例に挙げてご説明します。

※この時点で普通にバッテリー型式が見えた場合はまでスキップしてください。
3.バッテリー型式を読み取れる状態にする


バッテリーを保持しているプレートは固定用ナットを緩める※事で簡単に動きます。
ナットを緩めましょう!
ナットを緩めましょう。
※理想的な工具はディープソケットですが、非常に緩く締め付けられている箇所ですのでスパナのような単純な工具でも十分に対応可能だと思います。

プレートを固定するためにナットは両端に取り付けられていると思いますので、両方を均等に緩めましょう。

ここで注意したいのは、必要でなければナットを完全に取り外してしまわない事です。

一般的な構造であればナットを緩めるだけでプレートが自由に動くようになります。
今回の目的はバッテリー型式を読み取るだけですので、プレートが動くようになる分だけナットを緩めれば十分という事ですね。

なぜ取り外してはいけないのかと言うと、慣れない作業になりますので小さなナットをエンジンルーム内にうっかり落としてしまう可能性が非常に高いからです。

単純にバッテリーの型式を見たかっただけなのに、ナットを紛失してしまってバッテリーが正常に固定できない、つまり運転する事が非常に危険な状態へと自ら追い込んでしまう残念な結果が待っています。
※落下したナットを救出できれば問題ないですが、救出は非常に困難です…。

要は余計なリスクを無くし、必要最低限の作業で目的達成を行いましょうという事です。


バッテリー型式を読み取れたら、忘れずに先ほど緩めたナットを締め付けましょう。

このナットの締め付けは少し特殊で、プレート自体の素材が曲がりやすいのとバッテリー本体に食い込んでいく二つの理由から、いくらでも締まっていきます(汗)

ですので、どこまで締め付けるべきかの判断方法は

バッテリーを前後に手で揺らしても動かなくなる所まで、二つのナットを交互に締める

となります。
バッテリにガタが無いかチェック!
バッテリにガタが無いかチェック!
気持ちは分かりますが、くれぐれも締めすぎないようにご注意ください。
4.バッテリー型式を読み取る
バッテリー型式
バッテリー型式
上の写真は参考のためにバッテリーを保持しているプレートを完全に取り外しています。

写真中央付近にある文字列を読み取りますと、

46B24L-MF

と書いてあるのが分かりますね。

通常は元々取り付けられていたバッテリー型式をメモしておき、全く同じバッテリー型式を選択して購入すれば問題ありません。

しかしせっかくカーライフサポートネットをご覧いただいておりますので、少しだけバッテリーの性能を向上できる上級者のバッテリーの選び方をお伝えします♪


その前に、バッテリー型式の意味を順番にご説明しておきます。

●まず46B24L-MFの46です。

これは性能ランクと呼ばれる物で、一般的にバッテリー容量を指します。
もちろん数値が大きいほど性能が高い(放電容量が大きい)という事です。


●次に46B24L-MFのです。

これはバッテリー本体の幅(奥行き)と高さの区分を指します。

B⇒D⇒E⇒F⇒G⇒H

という順番で大きくなります。(AとCは見た事がありません)


●次に46B24L-MFの24です。

これはバッテリー本体の長さ(横幅)を指します。
単純に24であれば「240mm前後」だと考えてください。
バッテリーの幅と長さ
バッテリーの幅と長さ
●次に46B24L-MFのです。

これはバッテリー端子を手前にした状態で正面から見たときに、マイナス端子が左右(Left/Right)のどちらに配置されているかを指します。

参考までに上のイラストでは端子を手前にすると左右が入れ替わりますので、マイナス端子は右側に位置しますね。つまり「」という事になります。


●最後に46B24L-MFのMFですが、これはメンテナンスフリーという意味ですので、バッテリー型式に関係する項目ではないと認識していただいて結構です。
一般的に入手できるバッテリーのほぼ全てがMFバッテリーになっています。

参考までにMFバッテリーは

・バッテリー液の補水期間の延長(ほとんどメンテナンスがいらない)
・自己放電量(自然放電)の減少

などが従来のバッテリーに比べて可能となっています。


●例外としてバッテリー端子の太さをお話ししておきます。

一般的に見かけるバッテリー端子の太さは2種類(T1とT2)があり、大まかに分けるとバッテリーの大きさによって端子の太さも変化します。

しかし稀に大きさが小さいのに端子だけ太い(T2)場合があり、その際はバッテリー型式の末尾に(S)と表記されています。(例 46B24L(S)

※28B17、34B17、34B19、38B20、46B24、55B24の6種にのみ適用されます。

これは非常に間違いやすい部分でして、ついついバッテリー型式だけを意識して普通のバッテリーを購入してしまうと、バッテリー端子が太すぎて配線を接続できないという残念な結果が待っています。

また、この(S)付きバッテリーは非常に特殊な分野に入りますので、一般的な量販店などでは入手できない可能性が高いです。

この場合はディーラーなどに問い合わせて取り寄せてもらう必要があります。
※端子の太さを変換できるアダプターもありますが、端子間抵抗の増加などが懸念されますのであまりお勧めしません。
5.バッテリーを選ぶ


基本的なバッテリーの選び方は、言うまでも無く元々取り付けられていたバッテリー型式と同じバッテリー型式を選択する事です。

バッテリー型式の見方はすでにお話ししていますので特に問題無いと思いますが、ここでは少し上級者のバッテリー選択方法をお伝えいたします。

先ほど長々とお話ししたバッテリー型式の意味から考えると、

大きささえ同じであればバッテリー容量が大きいバッテリーを選べば良い

事が分かります。

例えばこちらのバッテリー型式一覧をご覧下さい。
バッテリー形式一覧
バッテリー型式一覧(一部抜粋)
このバッテリー型式一覧から読み取ると

・28B17L(R)と34B17L(R) は同じサイズ
・46B24L(R)と55B24L(R) 
は同じサイズ

などなど、同じサイズでバッテリー容量だけ異なっている組み合わせがありますよね。

という事は、もし28B17L(R)や46B24L(R)などを装着している車であれば、バッテリー容量を何の苦労もなく向上させる事ができるわけです。
※上のバッテリー型式一覧表に載っていない様々な性能差があります。

もちろん多少の値段差はありますが、十分に補える性能を手に入れることができます。

これをうまく活用?して、大きさを変えずに圧倒的なバッテリー容量を独自の規格で販売しているのがパナソニック製のカオスバッテリーでしょう。
他のメーカーでも同類の物が販売されていますが、知名度や実績を考えると大容量バッテリーの代名詞的存在ですね。

バッテリー容量の差はエンジン始動性の向上やヘッドライトが明るくなる、オーディオ音質が向上する、燃費が向上するなどいい事だらけです。

ではさらに上級者の選び方をお伝えします。

バッテリーを保持しているプレートの大きさや箱の大きさにある程度の余裕があれば、少しくらい大きなサイズを選択しても普通に装着可能です。

つまり先述したバッテリー型式だけでなく、余裕さえあればバッテリー容量の向上を実現できる可能性が十分にあるという事です。

一つ注意点ですが、端子の太さが同じかどうかを確認しましょうね…。

特に55B24L(R)辺りからのバッテリー容量UPは、型式によっては端子の太さが切り替わる大きさに位置していますので注意が必要です。



さて思っていた以上に長々とお話ししてきましたが、これを参考にして最適なバッテリーを入手してください♪


ってまさか、普通に量販店で新品バッテリーを買うなんて勿体無い事はしませんよね???

今の時代は

・全商品1年保障

・新品バッテリーの1/4前後の価格

・送料無料・代引き手数料無料・カード決済手数料無料

で入手できる再生バッテリーが主流ですよ!!!

再生バッテリーでなくても、バッテリー通販専門店を利用すると、新品でも圧倒的なコストパフォーマンスで入手する事が可能です。
元々バッテリーというのは利益率が非常に高く、販売店からするとドル箱的な存在と言われています。
しかし専門店になりますと、利益率を下げてお客さんをゴッソリ確保して薄利多売による商売を行なっていますので、買う側からすると非常にお得です。
まずはどれくらい安いのか、ご自身の目でご確認ください。
NEXT⇒バッテリーの危機
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