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ホーム車検編



定期点検(12ヶ月点検)の概要


定期点検とは「12ヶ月点検」の事であり、本来は車検ではない年でも毎年必ず行う必要
がある点検の事です。

実際に車検に合格する為の整備は前回までにお話ししたように大した内容はありません。

どちらかと言えば、この定期点検の方が整備という観点で見れば作業内容も多いですし
整備料金も高いです。もちろん交換部品も非常に多くなってきます。

一般的に車検時に節約できるメインの部分がこの定期点検です。


ここに目を付けて、最近よく見かける「激安車検」とか「スピード車検」という商売が
成り立っているんですね。

否定する訳ではありませんが、激安車検を活用する人が増えたと同時に車検後に車が
結構大きなトラブルを抱えて修理工場に入院する車が増えている
んですね…。

それもそのはず、本来は見なければいけない所をほとんど見ていないですし、不具合を
見つけたとしても「激安」を売りにしていますので余計な追加整備をしたくない。
更に突き詰めた言い方をすると、本当の整備を知らない人が車を見ているケースが多くて
不具合に気づかないなんて事も多々あります。

要は「ペーパー整備士」がとりあえず見ているという事です。

今は資格だけなら専門学校さえ行けば9割以上の合格率で取得できます。
だから全然整備できない人でも平気で資格を持っているのです。

もちろん激安でも必要なことを確実に行い、不具合箇所があれば躊躇する事無く持ち主
に伝えて検討してもらう所もあります。

しかし、そうでない所が多々あるという事を知っておきましょう。

車に不具合がなければ、激安店に行かなくても整備料金は非常に安くなります。
高くなるという事はそれだけ不具合があるという事ですので、目先の金額にだまされて
痛いしっぺ返しをくらわないようにしましょうね。


さて定期点検料金の節約において非常に重要となってくるのが

「交換時期の判断」

ですね。

私は常々言っておりますが「交換時期がきたら交換する」のが正しいわけで、

「次の車検までもたないかもしれない」

という理由だけで交換するのはあまりにも無駄です。資源の無駄遣いです。

車を使う以上は消耗品が減るのは当たり前ですから、次の車検まで全ての消耗品が
持つ必要なんてありません。


お店側からすれば、少しでも多くの作業を行いたいと思うのは当然です。
しかし本当に必要な部分だけを交換して欲しいのはユーザー側ですので、最低限の
知識が無ければ何をどうされたか把握できずに無駄なお金を使ってしまうのです。

少しずつではありますが、皆さんが無駄なお金を使わなくて済むように色々な観点で
お伝えしていきますね。


今回は定期点検で行われている整備内容の簡単な概要をお伝えします。
定期点検で行われる作業は大きく分けて5つの部分に分かれます。


1.エンジンルーム点検

その名の通り、エンジンルームを中心とした整備です。
各ベルトの劣化・損傷を確認したり油脂類の漏れが無いか、消耗品の状態を確認
したりします。
ブレーキフルードやパワステフルード、エンジンオイルの量も確認します。

2.室内点検

室内点検は運転する際に操作する各ペダルの状態やサイドブレーキ、ハンドルの状態
を確認します。

3.足廻り点検

足廻りの点検ではサスペンションの取り付け状態や損傷、ガタを見ます。
他にもホイールベアリング(タイヤ取り付け部のベアリング)のガタも確認します。

足廻り点検にはブレーキの点検も含みます。
ブレーキの点検は各輪のブレーキ残量や機能状態、液漏れを確認します。

4.下廻り点検

下廻り点検は足廻りとは違い、車の裏側の確認です。
ハンドルを操作すると連動して動く各リンク類の損傷やブーツの破れの確認をします。
他にもエンジンルームを下から覗き、オイル漏れ等が無いかも確認します。

5.外廻り点検

これは車全体を見たとき、フレームが大きく損傷していないか確認します。
フレームの損傷は走行に大きく影響しますので非常に重要です。
あと各ガラスに大きな割れや亀裂がないか確認します。


これら5つの項目を確認するのですが、これに加えて交換時期であればエンジンオイル
やオイルフィルター、ミッションオイルやブレーキフルードも交換します。
また、ワイパーのふき取り状態とウォッシャー液の噴射状態を確認します。
もちろん灯火類が正常に点灯&作動するかも確認します。


と言った様に、定期点検ではかなり多くの点検項目があります。
これらを全て確認して問題が無い状態になった車が車検場に持ち込まれるというのが
本来のあるべき姿です。
ただ最近は車検後に定期点検を受ける事も認められていますので、建前上は何もして
いない状態で持ち込んでもOKです。
しかし、車検後に定期点検を必ず行わなければいけません。
きっと多くの人は定期点検を受けずに終了してしまっているでしょうけど…。


冒頭でお話しした激安車検では、ここで言った全ての項目を確認できません。
それもそのはず、これら全てを見るとそれなりに時間がかかりますので相応の整備料
をもらわないと採算が合わないからです。
でも激安を謳い文句にしている以上、この整備料を省けば大きな差を生み出す事が
できますよね。

そこがポイントなんです。


果たして本当にそれで良いのでしょうか???

確かに初めての車検(3年目)とかだと特に問題は起きないと思いますが、それなりに
走行距離も増えて年数も経過している車を激安車検に持ち込むのはかなりハイリスクだと思います。

以前にもお話ししましたが、

「車検が通ったからと言って、その後の保障は何もない」

ですから、1ヵ月後にオイル漏れが原因でエンジンが焼きついてしまっても誰にも文句を言えません。
きちんとした定期点検を受けていれば文句を言えますが、そうでなければ自己責任となってしまいます。
一般的なディーラーであれば「整備保障」がありますので、車検後すぐのトラブルは
きちんとした対応を取ってくれるはずです。
※車検とは全く無関係な部位のトラブルの場合はこの限りではありませんので、文句を言ってはいけません!

ただ、激安車検を受けてトラブルが発生し、慌ててディーラーに持ち込んでも少し冷たい
対応をされてしまいます。
それもそのはず、まっとうな定期点検を受けていないからだよ!という気持ちがどうして
も芽生えるからです。


激安車検は安いなりの事しかしていないから安いという事を踏まえ、活用するかどうかは
皆さん次第と言えます。
ディーラーでの車検は高いという印象がありますが、値段相応の整備内容を行ってくれますので
決してぼったくっている訳ではありません。

中間的存在である個人の整備工場がありますが、こちらは交渉次第で値段が変わります。
各お店ごとに非常に工夫しているものの、最近は各メーカー独自の機構が多くありますので
個人の整備工場では手に負えない整備が多くなっているのが現状です。
特にコンピューター制御の分野では、正規のディーラーでしか手に入らない専用の
コンピューターがあります。
となると、最近の車にお乗りの方は半強制的にディーラーで整備せざるを得ない環境に
なってきていると言えるでしょう。
もちろんそれはメーカー側の戦略だと思いますが…。






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