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軽油とは?


皆様、軽油という言葉を見たり聞いた事はありますでしょうか?
一般的に使用されている『灯油』ではありません。『軽油』です。

ほとんどのガソリンスタンドでは、ガソリン価格を一目で分かるように大きな看板で
掲示していますよね。

その価格の中でも比較的値段が安い物が軽油です。
※最近の軽油価格高騰のために、あまり安さというメリットが少なくなってしまいましたね…。

「なんであんなに安いんだよ〜」

と、日ごろ感じている方も大勢いらっしゃると思います。

ガソリン自動車(ガソリンで動く車)に入れて走るのなら是非入れたい物ですが、そうはいきません…。

軽油というのは主にトラックやバス、普通車ならRV車(トヨタのサーフとかです)やバン(ハイエースとかです)
入れる燃料です。

「どうしてガソリン車に入れてはだめなのか???」

という疑問を解くためには、

『点火装置(系統)』

について少しお話ししなければいけません。
本来は、『燃料装置』にも触れておかないと難しい内容かもしれませんが、そこは
私の頭のフル回転による説明で乗り切ります!


それでは、点火装置の一部について軽くご説明します。

『点火』

という名前の通り、火を付ける装置のことです。

ガソリン車がガソリンを燃やして力を得ているということはご存知の方も多いと思いますが、
実際にガソリンに火をつけているのが点火装置の中の、

スパークプラグ

という部品です。

スパークプラグは燃料(ガソリン)に火花を飛ばして点火(引火とも言います)させています。
これは、ガソリンが非常に引火性が強い(火を付けると燃えやすい)という特性を生かしています。

しかし、エンジンが高速回転中に継続的に火をつけて爆発させるということは、爆発中にまた
次の爆発のための準備が始まり、爆発して全てのガソリンが燃えきる前に次のガソリンを爆発させる
という非常に効率が悪い事を繰り返している事になります。

非常にわかりにくいと思いますので、簡単に言うと

「ガソリンエンジンはガソリンを完全燃焼させる事が難しい」

つまり、「本来ガソリンから得ることができるパワーを全て利用できていない!」という事です。

自然に燃えようとしていない物(ガソリン)に無理矢理火を付けて燃やす訳ですから、効率が下がるのも
無理ありませんよね。

これに似た例を挙げれば、

『勉強したくない子供に、「晩ご飯抜きにするよ!」と言って宿題をやらせる』

ということです。
晩御飯を死守するために一応宿題をするのですが、全てを覚えている訳では無いですよね。


それではこれを踏まえて、軽油の話しへと進みましょう!

ガソリン車とはガソリンを燃料とした車でしたが、軽油を燃料とした車は軽油車とは言いません。

軽油を燃料とする車を

ディーゼル車

と言います。

ディーゼル車は、ガソリン車とは違って燃料に火を付けるスパークプラグがありません。

どういう事かと言うと、

『軽油には外部から火を付けない!』

と言う事です。




驚きましたか???




ではどうやって爆発しているのでしょうか。

それは、

『軽油が燃えたくなったときに燃えてもらい、全ての力を出してもらう!』

と言う事です。

「燃えたくなるって何よ?」

と聞こえてきそうですが、ちゃんと今からお話ししますので焦らないでくださいよ〜。



火をつける「点火」とは違い、

『着火』

という現象がディーゼル車には起きています。

この着火の原理を説明するには非常に難しい表現が必要なのですが、あまり深く追求はせずに

「へ〜。そうなんだ (* ̄- ̄)」

位の気持ちで読んでください。


着火現象の身近(では困りますが)な例を挙げるとすれば、揚げ物に使用する食用油です。
食用油は、確か250度位で自然に火が出ますよね。(出さないでくださいよ!)
あの現象は食用油に点火したのではなく、食用油が自然に着火した事により火が付きます。
言い換えれば、

『油が燃えたくなったから燃えた』

と言う事です。(◎_◎;)

つまり、軽油も同じ現象が起きているのです。

ガソリンエンジンのピストンは、空気とガソリンが混ざり合った混合気を圧縮して、そこに先程出てきた
スパークプラグが火花を飛ばして爆発します。

しかしディーゼルエンジンのピストンは少し違います。

何が違うのかというと、まずは空気だけを圧縮するのです!
圧縮された空気は非常に高温となります。(化学の世界なので深い追求は無しでお願いします)
その高温になった圧縮空気のなかに軽油をドバッと発射するわけです!
すると、軽油は自然に燃えてしまう温度の中に飛び込む事になるので、自身がその温度
に触れて体温(?)が着火温度(350度)に達すると思い切り爆発する訳です!

これはガソリンエンジンの点火とは違い、完全に燃えきる事になります。
しかし、あくまでも自然現象(マイペース)なので、スピーディーには燃えません。
だからディーゼルエンジンのエンジン回転数というのは比較的低いのです。

では、どうしてガソリンでは駄目なのでしょうか???

答えは簡単です。プラグを用いないディーゼルエンジン(着火方式)にガソリンを入れてしまうと燃えすぎるのです。
異常に燃えすぎるのも、制御が難しく問題ありです。


それとは逆に、ガソリンエンジンに軽油を入れるとどうして駄目なのでしょうか???

その答えは、軽油はガソリンに比べて非常に火が付きにくく、燃えにくいのです。
また、もともとオイル分を含んでおり、点火による無理矢理燃焼をしてしまうと、非常に多くの燃えカスが出ます。
それにより、ガソリン車であればすぐにエンジン不調になります。
ディーゼルエンジンでは、軽油に含まれているオイルを有効活用するように設計されていますので、逆に軽油で
なければエンジン本体に支障を与える
ことになります。


※ちょっと豆知識
大きなトラックのすぐ後ろを走っていると、黒い排気ガスを大量にばら撒いているのを見た事がありますでしょうか?
あれは軽油が燃えきらなかったカスで、要するに軽油の噴射量が一時的に多い時、つまり加速するために
アクセルを急に踏み込んだ時などに多く発生します。


ディーゼルエンジンのいいところを取り入れて、ガソリンエンジンに応用したエンジンが最近は多数出てきています。
それが『直噴(ちょくふん)エンジン』というものです。確か三菱の「GDI」というのも直噴エンジンだと思います。
最近では、GDI以外に非常に多くのエンジンに取り入れられています。
着火ではなく点火ですが、非常に少ないガソリン量で爆発させるように工夫されたエンジンです。
燃費向上に貢献する技術の一つです。



今回の結論を申し上げます。

・軽油はディーゼル車(プラグが無い車)の為の燃料です!

・安いからといってガソリン車(軽自動車含む)に軽油を入れてはいけません(笑)

・バン等に乗る機会があったら、必ず燃料はガソリンか軽油かを確認する!



今まで軽自動車に乗った事がない人がセルフ式スタンドで給油を行う際に、誤って軽油を給油して
しまうトラブルが発生しているようですね。
確かに「軽自動車=軽油」という漢字のつながりがありますので気持ちは分かりますが、このページで
ご説明したようにガソリンエンジンへの軽油の給油はエンジンに致命的なダメージを与える事になります
ので絶対にご注意くださいね。

逆もしかりで、バンやRV車の一部の車種にはタイプによって「ガソリンエンジン車」と「ディーゼルエンジン車」
とが混在しているケースがあります。
ご自身で所有している車であれば間違う事は無いと思いますが、レンタカーや人から借りた車の場合は
かならず燃料の種類を確認するようにしましょう。

どちらにしても、燃料を誤給油してしまうと高額な修理費用が必要となりますのでご注意を!






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