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エアコンの風が臭い!



「エアコンの風が臭くて気持ち悪い…」


エアコンを多用する時期にエアコンの風が臭いとなるとかなり辛いですよね。

暑いからエアコン付けたい。けど付けたら臭いから付けたくない。
でも暑いからエアコン付けよう…。


(ー'`ー;)ムムッ


本来は快適装備であるはずのエアコンが不快装備となってしまっています。
ここは一つ、臭くなる原因を探ってみましょう。


まず、基本的なエアコンの構造をご説明します。

※エアコンの詳細な原理は下記ページをご覧ください。(新しいウインドウで開きます)
エアコンの効きが悪い
エアコンの仕組み
エアコンの冷凍サイクル
ヒーターの仕組み



空気が冷たくなる原理は、注射をする前に看護婦さんにアルコールを塗られる時に

「ス〜〜〜ッ」

となるのと同じです。

あれはアルコールが「気化」する事によって皮膚から温度を奪っているという
事はご存知の方が多いと思います。(気化熱)


エアコンもまさにあの原理そのものです。
アルコールは用いていませんが、アルコールよりもさらに気化しやすい

「冷媒(れいばい)」


という液体を用いています。

この冷媒を『エバポレータ』と呼ばれる場所で強制的に蒸発させ、エバポレータ
の周辺にいる空気の温度を奪います。(冷却された空気の完成)
その冷却された空気を『ブロア』(扇風機と思ってください)と呼ばれる物で車内へ送り込みます。

冷媒をどのように気化させているかはここでは省きますが、常に蒸発し続ける
ようにうまく循環させているのです。(詳しくは上記リンクをご参照くださいね)

エアコンと言えば空気を冷やすだけではなく温める側、つまりヒーターもありますよね。
エアコンの風が臭くなりやすいのはどちらかと言えばこのヒーター側だったりするのですが、
こちらはエンジンを冷却しているラジエータ液(冷却水)を先述したエバポレータ付近に
流路を作って集め(ヒータコア)、同じくブロアによって温風を送り込みます。


エアコンによって車内に送り込まれる空気というのは、基本的には外気です。
つまり、車であれば道路の空気となります。
前にトラックが走っている時にエアコンを使用していると、危険を感じるほどの排気ガスの
臭いが車内に充満する事からも外気を取り込んでいる事が分かります。

当然ですが、お世辞にもきれいな空気とは言えませんよね。

排気ガスはもちろんですが、外の空気には多くのゴミや菌、カビなどが浮遊しています。
(目に見えない小さな物ですよ)

エアコンはそれらの空気を取り込んでいる事になります。

つまり、エアコンに空気が送り込まれるたびに汚くなるのは当然ですよね。


ゴミだけであれば話しは簡単なのですが、菌やカビがエアコンに付着すると非常
に厄介なことが起こります。

菌やカビは温度や水分によって増殖していきます。これは絶対に防げません。
増殖してくると発生してくるのが…。


そうです!


今回のテーマである「におい」です。


しかも厄介なのが、駐車している環境などによっては新車購入後1年以内で強烈な異臭が
発生する事もあります…。
これは設計上の問題とかではなく、地球上のどこにでも存在しているカビや菌が原因です。
いくら担当営業の方やメカニックさんに文句を言っても、こればっかりは防ぐ手段がありません…。

洗濯物が生乾きすると臭いのと同じで、エアコンシステムで最も冷たくなっているエバポレータは
氷のように冷えていますので、周りの湿気が露となって大量に付着します。
エアコンを付けていると車の下からポタポタと水が垂れてくるのはその露を排出させているのです。
車を駐車した時点でビショビショのエバポレータを生乾きさせる事になりますので、臭いの原因は
駐車環境次第ではあっという間に増えることになります。


そこで最近の車の多くには、『エアコンフィルター』というのが付いています。


エアコンフィルターエアコンフィルター


これは、先ほどお話ししたゴミや菌、カビなどをろ過してくれる物です。
つまり、エアコンフィルターには臭い要素が満載なのです。

意識的に集めているのですから、臭くないわけありませんよね。

エアコンフィルターが付いている車にお乗りの場合は、フィルターを交換するだけでかなりの対策になります。(意外と高いですが…)


当然ですよね。


実際に1年半ほど使用した後のフィルターはこんな感じです。


エアコンフィルターが捕えたゴミエアコンフィルターが捕えたゴミ


見た目以上に、結構な酸っぱい臭いが発生しています (≧▽≦;)

エアコンフィルターは、エアコンの風が臭くなってきたら交換時期でしょう。
臭くても良いのなら別に交換する必要はないでしょうが、耐えられなくなった時にはとんでもない事になっているでしょうから要注意です。

ちなみに1年間での交換が推奨されている事がほとんどですが、基本的には臭くなったら交換です。
私の場合は平均すると2年交換ですね。もう我慢できない!というタイミングが大体2年という事ですw


さてさて。



エアコンフィルターが付いている車は特に問題が無いのです。
フィルターを交換すれば大体解決しますから。

それよりも「エアコンフィルターが付いていない車」の方が数倍大変なのです。



何が大変かというと、

「エアコンフィルターが付いていないのに風が臭い」

という事はつまり、においの元が非常に厄介な場所にあるという事です。
言うまでも無く、においの元を清掃しなければにおいが取れませんよね。

最近よく目にする「エアコンのにおい消し」といった商品がありますが、
基本的にフィルター無しの車には効果低です。

私も一度試した事があるのですが、短期間の効果は多少ありましたが
すぐに効果がなくなってしまいました。

それもそのはず。

においの元が無くなった訳ではありませんからね…。

フィルター付きの車でも同様に効果の持続性はいまいちです。というか、一定期間後に臭いが悪化します (/_<。)

基本的ににおい消しは臭いの原因を無くすわけではありません。
臭い所に違う匂いをかぶせて誤魔化すというのが主流な方法になっています。

つまり、どれだけ上書きしようとしてもフィルターを交換しないとにおいが再発するんですね。
あとは個人の好みですのでノーコメント(笑)
もしどうしても!という場合は、可能な限り「無香性」※の物をお勧めします。
※楽天市場にて絞込検索を行っています

無香性であれば、異臭+異臭という究極の悪臭にはなりませんのでそれなりに効果が見込めると思います ( ̄∇ ̄;)


また話しがそれました。


そうです。フィルター無しの場合のにおいの元は一体どこなのか?


一番正しい答えは、

「空気が通る場所全て」

なのですが、その中でも一番においの元が付着しやすい場所があります。

それは冒頭でも幾度が登場した

『エバポレータ』

と呼ばれる、冷媒を気化している場所です。


エバポレータエバポレータ


この部品は、ご覧のようにラジエータのように非常に細かい網(フィン)がたくさんついています。
家庭用のエアコンにももちろん同じ物があります。(名前は一緒なのかな?)

家の外に設置される、銀色(または黒?)の網状の金属が箱の中にいっぱいに
入っている物を見た事ありませんか? ⇒室外機?

扇風機のようなファンが中に設置されていて、網を爪で押すと気持ちよく潰れてくれるあれです。
※潰すと冷えが悪くなるのでやっちゃ駄目ですよ!


あれと同じような物が『エバポレータ』と呼ばれる部品です。


このエバポレータのフィンに、「においの元」が付着するのです。
実際に上の写真は10年以上使用されたエバポレータなのですが、新品の時は綺麗なアルミ色を
しているのに真っ黒に汚れています。

エアコンの仕組み上、この氷のように冷えたエバポレータに空気を通して室内に送り込みますので
エバポレータが臭いの原因になっていると必然的に室内に悪臭が…。

こうなると、においの元を断ち切る手段は2つ!


・エバポレータを交換する

・エバポレータをきれいに清掃する


どちらにしても大変です…。

交換するとなると、高額なエバポレータを購入すると同時に一度冷媒を入れ替える作業も必要になります。
作業が短時間でできるわけではありませんので、それなりに工賃も高額です。

「においの為に数万円」

で良ければこの手段。


次に、清掃するという手段ですが…。

取り外すだけでも大変なのに、フィンにこびりついたにおいの元を取り除く
という長時間を費やす厄介な作業が発生。
工賃の計算が出来ない事もあり、普通は受け付けてくれないでしょうね(涙)
※ごく稀に清掃を受け付けてくれる所もあるようですが、完全に除去する事は不可能ですので再発の可能性大です。

結論を言えば、エバポレータの交換がもっとも手っ取り早く効果絶大。
さらにエアコンの効きも良くなりますので、これ以上の対策はないかもしれません。


つまり、フィルターが無い車の悪臭の元を断ち切るのは非常に困難なのです。

一番安価に対策するのであれば、まめに無香性の消臭スプレーなどを吸い込ませて

「においをごまかす!」

しか無いでしょう。

1回だけ香りつきの消臭スプレーを試しましたが、不自然なにおいがどうも駄目で、逆に気分が悪くなるという
最悪の結果になりました。
それ以来、私が消臭スプレーを使う事は無くなりましたね。(無香性なら大丈夫かと…)

また、フィルター付きの車でフィルターを交換してもにおいが取れない場合は…。
基本的にはフィルター無し車と同じ対策が必要となります。
稀に炭などを混ぜ込んだ素材で作られたエアコンフィルターなどもありますので、割高ですが
高機能フィルターに交換するのも一つの手でしょう。
それが無ければ、やはりエバポレータの交換か消臭剤で対応のどちらかです。

いずれにしても最終的には個人の好みで対策方法を選択するしか無さそうですね(汗)


ちなみに私は

無意味に高価な純正フィルターではなく、洗って繰り返し使える画期的なフィルター

という非常に魅力的な物を使っています。

建物の外壁などにも使用されはじめた光触媒という物質をエアコンフィルター表面に使用する事で、
水洗いしてから日光による乾燥を行えば新品状態に限りなく近い性能まで回復するという物です。

使い捨てが当たり前と思われていたエアコンフィルターが繰り返し使えるというのは非常にありがたいですね♪
しかも特筆すべきは、純正の半額近い価格で手に入るという驚異的なコストパフォーマンスです。

詳細は次のコンテンツでご紹介していますので是非ご覧下さい。
洗って繰り返し使える!光触媒エアコンフィルター(ハイブリッドエアコンフィルター)


においと言うのは非常に厄介なもので、意外と対策が難しかったりします。
我慢できる範囲であれば良いのですが、どうしても駄目な時は今回お話しした
いずれかの対策が必要となります。

においがあると言うことは、においの元の粒子などが風に乗ってきている証拠ですので、
体への影響を考えれば私のようにあまり我慢せずに早めの対策がお勧めです!

個人的に実行しているのは、駐車時にほんの1cmほどだけ助手席側の窓を開けておく事です。
これによって室内に湿気が充満する事を防ぎ、少しでも臭いの原因を消そうという手段ですね。
ただし注意していただきたいのは、もし青空駐車という事であれば盗難の恐れがあります。
さらにドアバイザー(雨よけ)が付いていなければ、雨天時にシートがビショビショになります(涙)
対策可能な方のみご活用いただければと思います。

もっとも理想的なのは、駐車前にエアコンを「送風モード(A/Cオフ)」にして30分ほど送風すれば
よいのですが、現実的では無いのであえて割愛しました(笑)
⇒最近の家庭用エアコンなどでは、異臭防止の為に電源OFF後に自動的に送風が開始されます。

以上、参考にしてくださいね♪






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