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ショックアブソーバとは? | ||||||
サスペンションとは?でお話しした通り、 車が公道を走行する事で必ずサスペンションは動きますが、ビヨ〜ンとならないという事はつまり、車にはビヨ〜ン防止機が付いていると言いました。
このビヨ〜ン防止機を |
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注射器 | ||||||
では、その先端が針の物…いやいや違った、太い物で水を吸い込んでください。 |
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水を発射! | ||||||
すると、水の勢いで指が先端から少し離れますよね。そのおかげで水が無事に先端から出ることができたはずです。 |
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吸入できない! | ||||||
このように、ある一定方向でしかまともに通過することができない事を 『ワンウェイ』 と言います。単純に一方通行ということです。 ショックアブソーバの内部はオイルやガスが充填されており、ショックアブソーバが伸縮する際に通過する油路に対して完全なワンウェイではなく軽いワンウェイ機構が設置されています。 トラックは進入禁止!みたいな感じです。狭い私道だとおもってください。 少し正確にいえば、吸い口(伸び側)と吐き口(縮み側)の油路穴の大きさが違うという事です。 一般的には吐き口(縮み側)の方が大きいです。 【ちょっと豆知識】 この吸い口、吐き口の穴の事をオリフィスと言います。 ショックアブソーバは路面の出っ張りなどでショックを吸収するための動きである縮み方向(バネが縮む方向)で強く作動してしまうと、その動きを妨げる=ショックを吸収できない事になりますので、オイルが容易にワンウェイを通過して縮む事ができるように設定されています。(吐く) 逆にショックを吸収し終わって(縮み終わって)、バネが伸びようとする力に変わった時には動きを抑制してビヨ〜ンを防止する必要がありますので、ワンウェイバルブによってオイルが通過しにくく、ゆっくりと伸びるように設定されています。(吸う) 参考までに、ショックアブソーバがコイルスプリングの動きを抑制する力の事を減衰力(げんすいりょく)と言います。車の雑誌などでも頻繁に出てくる用語ですが、この減衰力を強くするという事は即ち、吸い口または吐き口を狭くして抵抗を大きくしているという事です。 ショックアブソーバが劣化して乗り心地が悪くなる主な原因は、充填されているオイルの劣化などによる「伸び側」の減衰力が無くなり、ビヨ〜ンを防止できなくなっている状態という事です。 このようにショックアブソーバとコイルスプリング(セットでダンパーと表現します)は必ずセットで取り付けられていますので、車を運転していてもビヨ〜ンとはならないという事です。 |
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ダンパーの例 | ||||||
上のダンパーは、黄色の部分がコイルスプリングで赤の筒がショックアブソーバです。 だから何?と言われてしまうと非常に悲しいですが、単純に車にはビヨ〜ンとならないバネが付いているんだと覚えていただければOKです☆ |
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関連リンク
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