カーライフサポートネット

ホームシャシ基礎編



エアサスペンションとは?


身近に体験している変わったサスペンションのお話しです。

ひたすら乗り心地を追求した結果、『エアサスペンション』という物ができたのです。


この部品を身近に感じる為には、市バス等に乗ればOKです。
バスはエアサスペンションの利点をフルに活用しています。
他には大型トラックなどに使用されていますね。(外車や高級乗用車にも付いています)


エア(Air)というだけあって、空気の弾力を利用しています。
エアサスペンションの一番の特徴は、空気を自由に出し入れできることにあります。

自由に出し入れするという事がどうしてメリットになるのかをまずはお話しします。


バスやトラックが人や貨物を乗せるために存在している事はご存知ですね。
しかし、毎回同じ人数、同じ重さの貨物を乗せるわけではありません。


前回お話ししたバネ型(コイルスプリング型)のサスペンションであれば、乗せる物
が重ければバネがいっぱい縮んでいっぱい車高が下がります。

逆に乗せる物が軽ければ車高はほとんど下がりません。

バネ型のサスペンションは、縮んだり伸びたりできる量(ストローク量と言います)が決まっています。
つまり、バネの長さがストローク量となります。


バスであれば、50人(およそ2500キロ)以上の荷物を載せる事なんてざらです。

2500キロもの荷物に耐える事ができるバネを考えると、ものすごく硬い物になってしまいます。。。

しかも静止状態で2500キロに耐えれても、道路を走っていると様々な凹凸があります。

つまり、2500キロの荷物が上下左右に揺れてもショックを吸収できないといけないのです。
となるとますますバネを硬くしなければいけませんね。。。


乗り心地がごつごつしたバスをイメージすると、本当に嫌な乗り物になってしまいます。

と言うような色々な問題が発生するので、エアサスペンションがあります。


エアサスペンションは、ゴムの筒などに空気を密閉させた物をバネとしています。
つまり、空気がいっぱい入っていると硬くなり、少ししか入っていなければ柔らかくなります。
風船をイメージすればOKです)

金属のバネではなく、空気を使う事でとてもふわふわした乗り心地にもつながります。


また、現在の車高(しゃこう)を感じ取る部品が付いています。
(この部品をレベリングバルブと言いますが、特に覚える必要はありません)


車高を感じ取れるという事は、簡単に言うと以下のような事がわかります。

・車高が低いという事は荷物がいっぱい乗っている。

・車高が高いという事は荷物があまり乗っていない。


この車高に応じて、空気の量(バネの硬さ)を調節すれば最高!と言う事ですね。


もちろんエアサスペンションは車高に応じて空気の量を調節しています。


車高が低い時には空気を補充して車高を一定の高さまで戻す

車高が高い時には空気を抜いて車高を一定の高さまで戻す


これらを分かりやすく数字を交えるとこのようになります。

重さをバネの硬さで割った数値を乗り心地指数としましょう。この指数が50の時が一番乗り心地が良い
と感じる事ができる大きさだとします。(勝手に決めました)

ちなみに乗り心地指数が基準よりも小さいと、ごつごつした硬い乗り心地となり、
大きすぎるとふわふわと柔らかすぎて車酔いしやすい乗り心地とします。


・乗客40人2000キロ)の時はバネの硬さ(空気量)を40にする。

 乗り心地指数は 2000キロ ÷ 40 で50となります。


・乗客20人1000キロ)の時はバネの硬さ(空気量)を20にする。

 乗り心地指数は 1000キロ ÷ 20 で同じく50となります。


さすがですね!重さ(乗客数)が変わっても乗り心地はかわりません。



ではこの計算で、普通のバネ型サスペンションを計算してみましょう。
まず、バネの硬さは40とします。


・乗客40人2000キロ)の時の指数は

 2000キロ ÷ 40 で50となります。

おっ!乗客が40人の時は何かいい感じですねぇ。


・乗客20人1000キロ)の時の指数は

 1000キロ ÷ 40 で25となります。

あらら…。これだとごつごつした乗り心地となってしまい、お客さんからクレームが
きそうな感じです。



では逆にバネを柔らかくしてみましょう。
バネの硬さを20にします。

・乗客40人2000キロ)の時の指数は

 2000キロ ÷ 20 で100となります。。。

イメージでは釣り船に乗っているような感じでしょうね〜。
こんなバスだとエチケット袋の取り合いとなってしまいそうです(笑)


つまりバネ型であれば、
バネの硬さに合った人数の時は良くてもそれ以外のときはとても乗っていられない状態になる

と言う事です。

エアサスペンションは、常にバネの硬さをベストな状態に保つ事ができるので、
バスにどんなに人がたくさん乗っていても乗っていなくても乗り心地が良い!ということです。
客商売であるバスにとって、文句なしの機構であると言えます。


さらにこのエアサスペンションには、運転手が自由自在に空気の量を調節する機能を持った物もあります。

一体どの様な時にこの機能を使うのでしょうか???

皆様がバスに乗り込むときを思い出してください。


「乗り込み口が低い方が乗りやすい!」


と思いませんか???


バスに乗り込むという事は、階段を上る事と同じですので、1段目が低いに越した事は無いのです。

足腰が悪い人や老人の方であれば本当にそれを望んでいるはずです。

空気の量を自由自在に調節できるということは、バスの乗り込み口側(左側)のタイヤに付いている
エアサスペンションの空気の量を最大限まで少なくする事ができるのです。

空気を抜く事によって、乗り込み口側の車高が限界まで下がる事になりますので、
地面との高低差が限りなく小さくなり、乗り込みやすくなる事になります。


改めて良い機能だなぁと感じますね。


このようなすごい機能をバスが持っていた事を知っていましたか???
車には、不便だなぁとかこうであればいいのにと思う事はとことん工夫されています。

将来的には、運転手がいらなくなる車が誕生するかもしれませんね☆
今度バスに乗る機会があれば、少し意識してみてください。

今は空気の上に乗っているんだ!と感じていただければ幸いです(笑)

さて乗り心地に関してかなり重要な項目がもう一つあります。

それはホイールバランスという物です。

このバランスが狂っているとかなり乗り心地に影響するのです。




当サイトは運営者のモチベーションのみで作られています。皆様のワンクリックで
モチベーションがググッと上がりますので、「なるほど!」や「役に立った!」と感じて
いただけたなら、モチベーションスイッチのクリックにご協力ください♪



NEXT⇒ホイールバランスへ








オイールは添加物ゼロで究極のエンジンオイルへと進化させてくれる夢のような商品です。

おかげ様でカーライフサポートネットは数百ページに渡る規模になりました v(≧∇≦)v
当ページ以外にも多数のコンテンツがございますので、是非とも下のサイト内検索で様々なページをご覧ください♪




関連リンク

メルマガ無料登録へ


ロケットパワーにんじん君ツインGT(長期返金保障付き!)

ロケットパワーにんじん君

オイール

タフマンK

脱★悪燃費走行★のススメ


参考書籍


自動車用語中辞典 普及版 

大車林 自動車情報事典


ホームシャシ基礎編>エアサスペンションとは?